2016 MAXXISカップ 第2戦 レポート
開催:2016年4月30日
会場:長野県 長和の森
2016マキシスカップの第2戦は木々の芽吹きが眩しい4月下旬の信州長野県長和の森で開催です。
当日は天候にも恵まれとても爽やかな信州の春であります。昼間は…
オフィスアクションのレースイベントとしては初めての関東圏での開催です。そうなんですアクション内では全日本制覇の第一歩と位置付けての東方面での開催です。
この為に東京支部も開設をして万全の体勢で広報活動をいたしました。意気込みは凄いのですが参加者を集めるのはそうは問屋が卸しませんでした。新参者はきちっと洗礼を受けるのですね。
なんだか冒頭からクライ書き出しになってしまいましたがマキシスカップは元気一杯の開催です。関東方面からは最近勢力を拡大しつつあるホタテマークの本澤会の皆様、会場出店でお馴染みのMC GEAR大西様。
地元からは長和の森コース管理組合の皆様、MC-JAPAN末石様。関西からマキシスカップFUNの皆様。次回開催地のYSP富山東チームのみなさま等々たくさんの方々の協力の元に開催出来ました。ありがとうございます。そして総勢47台のエントリーを頂きました。
今回はゴールデンウイークの前半の土曜日開催でしたが、やはりこういうイベント事は日曜日がよろしいようです。
ではそのレース内容は会場内全てを仕切る偉大な雑用係のけんけん藤岡がレポートしてくれてます。
あ、どうも。マキシスカップ総合雑用係のけんけんです。
2年目になるマキシスカップ、第二戦となる今回は、長野県は長和の森での開催です。このコースは、けんけんにとって思い入れのあるコースでして、昨年、JECさんのお手伝いで久々にこの地を訪れた際、ここでマキシスカップをやりたいという気持ちが強くなり、長和の森のコース管理をお手伝いされている嵐口さんに開催のお願いをしたことがきっかけです。
参加していただいた皆さんにはお解かりいただけるかと思いますが、このコースはとにかくウッズが最高なんです。そして、モトクロスコースもしっかりと作り込んであり、まさにマキシスカップのためにあるコースだと思います。
そんな思い入れたっぷりなコースでマキシスカップを開催すべく大勢の方が力を貸してくださり、今大会を開催することができました。あらためて、皆様に感謝いたします。
さて、今回も諸般の事情があり、オフィスアクションスタッフは最少人数での出張となりましたので、けんけんはいろいろな係をやらせていただきました。 というわけで、会場では実況もやらせていただいたので、記憶を頼りにレースレポートしていきます。
タイムトライアル 長和の森大会、最初のプログラムになるタイムトライアル(以下、TT)。 ![]() MXコースをほぼそのまま使用し、1周のタイムが速い順から順位が決まります。規定時間内であれば何周でもトライできます。 今年よりプログラムを変更し、Aクラスからフレッシュなコース走ることになりました。 今回のコースはコース進入後に即タイムアタックができるレイアウトですが、このコースを走ったことがないライダーが大半であったため、1周目はサイティングラップとなります。コースは、前々日の雨の影響で、多少の水溜りがあるものの、砂埃が立たないベストコンディション。サイティングラップを終えた各選手は、一旦コースアウトし、自身のタイミングでタイムアタックに入ります。 今回、Aクラスは10台の出走となるためあまりコース内での渋滞は気にならないようですが、それでもやはりクリアラップを取れるようタイミングを計る必要はあります。また、自分より速いライダーに引っ張ってもらう作戦もあります。その作戦を遂行していたのが#7櫻井選手と#8尾崎選手。 共に序盤から1:40強の好タイムをマーク。他の選手も、さすがはAクラス、序盤から40秒台をマークしていきます。 そんな中、最初から37秒台を出してきた#16真田治選手。他の選手が周回を重ねてもなかなか40秒台を切ることができない中、35秒台という脅威のタイムをマーク。トップの座を磐石のものにした。 追いすがる#2鈴木康司は何とか37秒台で2位に。なかなか自身のタイムを更新できないまま周回を重ねた#8尾崎も、終盤になんとか40秒台を切り3位に滑り込んだ。 ![]() まず一番時計を出してきたのが、地元長野県の#67滝澤選手。1:41秒台とAクラスで走っても上位に食い込むタイムを叩き出す。負けじと各選手もアタックを繰り出すが50秒台を切るのが精一杯。滝澤選手がいかにずば抜けているかを見せ付ける形となる。 そんな中、#77井口選手がコースインの準備を始めた。この井口選手は昨年の富山大会でも好成績を収めており滝澤選手とのタイム争いが楽しみだ。 ところが、井口選手はスタート直前にマシンに異変を感じ、パドックに戻ってしまう。ウォーターポンプのメカニカルシールにトラブルがでて、冷却水が漏れてしまうようだ。急遽同じチームでCクラスに出場の杉下選手のマシンを借り、タイムアタック開始。まず1:44秒台を出し、これから更にタイムを詰めていく、というところだったがフープスで転倒し負傷してしまう。幸い、大きな怪我には至らなかったが、救護活動のためコースはフルコースコーション。各選手は、次のアタックのために、一旦ピットで体制を整えることになった。 コースがクリアになり、タイムアタックが再開されるがなかなか滝澤選手のタイムを脅かすまでには至らずタイムアップ、#51伊藤選手が42秒台で2位。#74林選手が43秒台で3位となり、#67滝澤選手が序盤に出した41秒台のトップタイプをキープしたまま1位となった。 ![]() ただし、最終コーナーはフラットコーナーでまだ水が抜けきっておらず、この部分でのタイムロスを少なくする走りが必要になる模様。 このCクラスでの注目は、急遽エントリーが決まった#160小木曽選手。熟練の相当に速いライダーだが、怪我明けのリハビリということでCクラスへのエントリー(主催者判断によるもの)。また、いつもはチャンバー修理屋さんとして有名な(?)フェアルの星野選手がエントリー。バイクでのレースは初めてに近いということだが、MTBのダウンヒルライダーでもあり、ロスの少ない走りを見せてくれるはず。 また、本澤会会長こと#107本澤選手と、大阪からエントリー551レーシング会長#178稲葉選手との戦いも個人的に注目しています。 タイムアタックが始まり、このクラスはまず2分を切れるかどうかの展開。周回を重ねるごとに、徐々にタイムは縮まってくるが、なかなか2分を切ることができない。そんな中、#106星野選手が58秒台をマーク!やはり慣れていないと言いながら、スピードへの順応性はさすが。コツを掴んだのか、その後56秒台にまでタイムを詰めてくる。このヒートは星野選手のものかと思った矢先、送れてコースインしてきた#160小木曽選手が55秒台をマーク。CRF230を深くリーンさせる独特の乗り方で一番時計を叩き出す。 負けじと星野選手も54秒台!上回ったかと思った瞬間、小木曽選手は53秒台と突き放す。星野選手は、無理やわ〜と言いながらも渾身のアタックで、なんと52秒台に入るが一歩先に52秒台を出した小木曽選手に0.6秒及ばず、2位となった。3位には、苦手なはずのTTで56秒台を出した#110村上選手。重いDRZ400Eで果敢にアタックした結果でした。 |
クロスカントリー![]() A/Bクラス混走の2H、Cクラスの1Hと2つのレースが行なわれます。 Aクラス 今回のコースは、ウッズを中心に、ガレ場、タイヤ、ロックセクションを配しながら、マキシスカップらしい休むところがないハイスピードコースです。まずAクラス、ヘルメットタッチスタートから飛び出していったのは、やはり真田。それを追う櫻井、鈴木、五嶋、川口の5名で序盤はトップ争いを繰り広げる。#1の小田は、やや後方で、このトップ争いを見ている状態でレースは進行。 この長和の森はウッズコースが広く、ライン取りによって大きく順位が入れ替わるようだ。圧倒的な速さを見せる真田も磐石ではなく、オープニングラップは#2鈴木が取り、2周目には#7櫻井というように周回ごとにトップが入れ替わって帰ってくる。 しかし、開始30分を過ぎたあたりから、徐々にトップ争いから脱落する選手が出てくるようになった。アクションエンデューロなどでは、1時間程度はこのバトルが続くのだが、やはりヒート1のタイムトライアルが効いてくるのか、各選手疲労の色合いが強くなっていく。ガレ場では暴れるマシンを押さえることができず、転倒してしまうライダーも。#3五嶋も、このセクションでの転倒はないものの、あきらかに疲労している走りに変わる。櫻井、川口がトップ争いから脱落する中、後方からこの五嶋を捉えようとしているのが#1小田。前回の下市ではXC優勝を果たし、今回は大好きなウッズコースということもあり、序盤から逃げる展開でいくかと思いきや、さすがベテラン。虎視眈々とライバルが落ちる様子を伺いながら、淡々と周回を重ねている模様。 五嶋をかわした小田は、プッシュ開始。トップを行く真田に30秒差まで追いすがる。しかし、逃げる真田も大ベテラン。ラップタイムモニターで後方30秒に迫っているのが小田だと想定し、6分台前半のラップタイムを連発。小田を突き放し、1位を奪取した。 3位には鈴木、4位に五嶋。そして5位には大躍進の脇田が入った。 ![]() #53渡邉がオープニングラップから一度もトップを譲らず完全優勝。地元だとは言え、初レイアウトのコースで圧倒の走りはさすが。2位争いは、#58川口と#55土田が数周ごとに入れ替わる展開。土田はAJPのマシンを駆り、得意の山走りで川口を突き放したいところだが、逆に1時間を過ぎてから順位を落としてしまう。 代わりに上がってきたのが、#51本澤会の伊藤。序盤は後方に沈んでいたが、徐々に順位を上げていき、1時間を過ぎてからジャンプアップ。2位の川口と絡みながら、3位でレースを締めくくった。 #65伊藤は、スーパーシェルパでありながら、序盤4番手争い。終盤で田中にかわされ6位になったが、得意を生かした走りで魅了した。 Cクラス マキシスカップ第二戦長和の森大会、ラストレースであるCクラスクロスカントリーレースは、やはり序盤から小木曽、星野、村上で引っ張るレース展開。 オープニングラップを飾ったのは、#110村上。しかし2周目には小木曽がトップで戻ってくる。しかし、また3周目には村上がトップに立ち、4周目には星野がトップという目まぐるしい展開。 この目まぐるしい展開は、コースの各所で繰り広げられ、まさにこの3名の選手によるバトルが終盤まで続いた。 Cクラスのコースは、難所の少ないハイスピードコースということもあり、一度ミスを犯すと大きく順位に影響するようだ。また、A/Bクラスの選手を苦しめたガレセクションは、Cクラスでも採用し、やや難易度を下げたとはいえ、序盤はここで順位が入れ替わることも多々あった。 そんなガレセクションを得意としていたのが、3位の#102根本選手。KX100でタイヤ径が小さく不利なはずだが、ラインを見据えて一気に走破していた。また#104川口も、果敢にガレセクションに挑み、最初は転倒も多かったが、最後には自分のものとしていたようだ。もっとも、このガレセクションでの転倒が響き、マシントラブルや自身のトラブルに繋がったようだが、若者らしい熱い走りを見せてくれた。 一方3名のレディースライダーは、ハイスピードが得意な丸山、山走りが得意な小田に対し、#551の西村は、前日の下見から苦手意識が先行してしまったようだ。それでも周回を重ねるごとに、本来の自身の走りを取り戻し、苦手なガレセクションも走破するようになっていた。最終周では、トップの星野からもう一周プレゼントされ、精根尽き果てた周回となったようだが、がんばってチェッカーを受けた姿に、多くの人が感動を覚えた。 このCクラスにはレディースのクロスオーバー賞の他に、今回よりトレールクラス賞を設けた。 今回は唯一のエントリーとなった#117大場選手のXR230だが、4位でフィニッシュし、名実共にトレール1位にふさわしい好成績だった。 兄弟車のCRF230を駆る小木曽選手は、終盤にマシントラブルを抱え、5位でフィニッシュ。 トップ争いから、やや置いていかれた#110村上は、自身のペースを崩さず、小木曽選手のトラブルもあり嬉しい2位を獲得した。
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尚、ライブレポートは臨場感を出すためにあえて丁寧語は使っていません。
写真:奥村善武
文 藤岡建一、奥村善武 編集 おやじちゃん