a

2015 MAXXISカップ 第3戦 レポート

開催:2015年10月4日

会場:大阪府 プラザ阪下


2015年より始まりました新ジャンルのオフバイクレースのカテゴリーです。その名も「マキシスカップ」
MXタイムアタックのスプリントと1&2時間クロスカントリーのEDレースを組み合わせて総合結果を競う競技です。
しかも会場は毎回変えて新鮮さと斬新なコース設定。これは絶対に受ける!と睨んで企画をしました。そして全3戦のシリーズ戦としました。
そして今回はその最後のレースとなった大阪プラザ阪下大会です。今回は全国国民的な秋の行事と重なった部分が多く参加者は少なめでありました。
この競技、それぞれモトクロススプリントが得意でもエンデューロセクション系が得意でも総合優勝はかなりの至難の技であります。その両方のライディングテクニックを競ったのは誰か!
そしてその各クラスの年間チャンピオンは誰か?の最後の競技が始まります。

この競技を立案&監修したのはオフィスアクションスタッフの藤岡けんけんであります。その彼にこの1年とこの競技を振り返ってもらいましょう。

あ、どうも。オフィスアクション総合雑用係のけんけんです。
このマキシスカップは、ディレクターとして一年間担当させていただきました。

マキシスカップ開幕戦のレポートでも書いたように思いますが、今年はオフィスアクションにとってチャレンジの年です。
そのチャレンジの一つとして、このレースを立ち上げたわけです。
開幕戦は、ウッズ下市。そして2戦目がコスモスポーツランド(富山)と、オフィスアクションのホームコースであるプラザ阪下を飛び出して開催しました。
我々にとっては、ホームコース以外でのレースというのもチャレンジだったのですが、どちらのコースも素晴らしいロケーションとコース。
そして、地元のスタッフの方に支えられ、素晴らしい大会が開催できたと思います。

そして、最終戦はプラザ阪下での開催となったわけですが、これまでの2戦が自分たちの予想を超えるコースの出来栄えだったので、
ホームコースであるにもかかわらず、いや、ホームコースだからこそ、これまでの大会を超えなくてはならないというプレッシャーがありました。

どんなコースになったのかは、走っていただいた方には判ると思いますが、コースレイアウター、タナカシゲジが知恵を絞って
いつものプラザ阪下では使わないところを、積極的に使って、「チャレンジング」なコースに仕上げました。

この「チャレンジング」というのも、マキシスカップのコンセプトの一つなんです。
コースは一見、難しい。でも、チャレンジしたら走破することができる。かもしれない・・・
もちろん、技量の差はライダーによってありますが決して上級ライダーだけが走れるコースではありません。

また、マキシスカップでは、どうしてもXC(クロスカントリー)のコースが注目されますが、
TT(タイムトライアル)は、純粋にモトクロスコースを使用し、XCとTTのどちらも速く、そして強くなければ成績は残せません。

でも、何度も書きますが、このマキシスカップは「チャレンジング」なんです。
初心者でも、上級者でも、苦手なところをこのレースで発見して、普段の練習で克服してほしいのです。
エンデューロライダーは、普段モトクロスコースをそんなに真剣に走らないと思います。
でも、マキシスカップに出るために、少し意識して走ってみる。これもチャレンジです。
あのいやなガレ場やヒルクライムだって・・・(笑)
何度もチャレンジして、成功したらとても楽しいですよね。
そんな成功体験の積み重ねができるのが、このマキシスカップなんですね。

おっと、ちょっと語りすぎました(^^ゞ
まだまだ言いたいことがあるのですが、これぐらいで(笑)

それでは、ここで今回のレースの模様を、安定のMCおやじちゃんにお願いします。


レースレポート
まず最初のフォーマットはCクラスのタイムアタック。
20年以上阪下に通い続けている人、MXスキルの高い人、450組合の阪下を人一倍知る人。阪下のコースを作る人。ブッチギリNo1の若手。
いろんな人がエントリーしているこのクラス。

まずは#119阿久根よしとがトップタイムを叩き出します。誰も出せていない2分10秒台。いきなりの好タイム。
このタイムを更新してくるのはいったい誰なのか????

15分を経過したころ、ベストタイムが更新される。タイムは2分11秒38。

このタイムを出したのは・・・・・・・・・?







#119阿久根よしと。自己ベスト更新です。

この時点で2分10秒台を出している選手が他にいない状態。ひとつ格が違う感じ。

ここでマーシャル吉川和宏が乱入。吉川のタイムを上回れば何かいいものがもらえる、という特典。
阿久根よしとはこの「いいもの」に照準を変更。懸命に吉川のタイムに挑戦します。

しかし、エンデューロIAの吉川、そうカンタンにはタイムは抜かれません。結局最後まで吉川は大人気なく(笑)タイムを守りきりました。

結果は阿久根よしとが2分11秒15でトップ。2番手の#112小木曽・#105桑原が2分10秒台をだすもトップと7秒以上の差がついてしまった。


Cクラストップ5
119 阿久根芳仁 02:11.15
112 小木曽彬光 02:18.29
105 桑原幸治郎 02:19.97
106 岩谷武司 02:22.03
101 宮里悠希 02:23.79




続いてはA/Bクラス。
こちらには鈴木健二を破った人、アクションエンデューロ新旧チャンピオン、モトクロスIB目指す人。ナントカCC表彰台常連の人、酒が飲めたらええわという人。
上位に食い込むのが期待されているのがこの#1足立と#7齋藤。そして#5川口に#6小木曽、#15真田、そしてBクラスの#55尾崎。#58井口あたり。
そんなメンツの中でまずたたき台のタイムを出したのが#1足立。いきなり2分13秒22.。しかしすぐさま2回目のアタックで#7齋藤ゆうたろうが更新。タイムは2分05秒93。
5周目にまた足立が2分05秒77でトップを奪還。

ここでマーシャル吉川再び乱入。レース終了後の洗車を賭けて。
もちろんココはトップタイム。




しかし・・・・







いともカンタンに#7齋藤に更新される。タイムは2分03秒76。





負けず嫌いの吉川、意地になって何度もアタックするが抜き返せず。。。。さすが齋藤、鈴木健二を破っただけのコトはある。このあと2回ベストタイムを更新して2分03秒50でトップとなる。


A/Bクラストップ5
7 齋藤祐太朗 02:03.50
1 足立和磨 02:04.78
55 尾崎健二 02:07.23
15 真田 治 02:07.48
5 川口英靖 02:13.23


と、こんな感じのタイムアタックでした。
途中経過を表示する大きなサイズのモニターが用意できずで小さな画面で見づらかったと思います。来年は用意しましょう!ねっ、シャチョー。

続いてはXCにいきましょう。まずはCクラスから。

まずは1周目、トップで戻ってきたのは#110西岡。
やはりこの選手か、と思いきや、2周目にトップで戻ってきたのは#119阿久根よしと。この85ccの2台がレースを引っ張るかたち。3番手以降はまったくついてこれずブッチギリ。

3周目、再び西岡が前に出る。すると今度は4周目に阿久根がまた抜き返す。
これを6周目まで繰り返した2台、7周目にはテールトゥノーズのバトルをおこなって終盤へ。
8周目、#110西岡が遅れてしまい勝負あり。最後の9周目には#113阿久根が1分の差をつけてトップでチェッカーを切りました。

レースを終えてトップと同一周回は4位までというブッチギリのレースになる。
阿久根・西岡両選手は次回からBクラスでがんばっていただきましょう笑



お次はA/Bクラス。

ホールショットは#15真田。#6小木曽・#1足立・#5川口・#7齋藤と続く。
序盤は#6小木曽が飛ばす。真田をかわしてすぐさまトップに立ち、後続を引き離しにかかる。いきなり2番手以降に1分の差をつける。

この勢いに待ったをかけようとするのが#7齋藤。出遅れを取り戻さんとばかりに開けていきます。ここまでで唯一の6分台のタイムを叩き出し、トップの小木曽を毎周回20秒以上縮める走りを見せる。逃げたい小木曽だが40分が経過した5周目にとうとうロックオンされてしまう。

しかし、ここで小木曽に火がついた。小木曽も6分台に入れ始め、齋藤を抑えようと踏ん張る。
7周目にはいったん齋藤に抜かれ、トップの座を明け渡すが背後に喰らい付きチャンスをうかがう。

9周目、ふたたびトップを奪取。ナントカ逃げていきたいがここで今度は齋藤に火がつく。
これまで6分40秒台だったベストラップを大きく更新、6分30秒を切るタイムを叩き出し、11周目にあっさりと小木曽をかわしてトップに立つ。ここから小木曽はじわじわと離されてしまう。

逃げる齋藤、14周目に3番手の#15真田をも周回遅れにするほどの速いレンジで走行。その後も最後まで手綱を緩めることなく17周目に2番手の小木曽に30秒の差をつけてトップでチェッカー。第2戦富山に続きピンピンでの勝利となった。

Bクラスは#58井口が1周目からトップに立ち、総合では齋藤に2ラップされるもののクラスでは2番手以下を全車2ラップする圧倒的な速さでトップを飾った。

井口選手も次回はAでがんばってもらいましょうか笑

実は、けんけんにとってもこの大会開催はチャレンジンでした。
そして、挫折しかけるという・・・

でも、水たまりのジャンプとか、思わず怯んでしまうセクションも 、果敢にチャレンジしていく皆さんの走りに勇気を貰い、やっぱり「この大会は続けていかないとならない」と決意を新たにしました。

だいまおーは、「全日本制覇」なんて物騒なことを書いていますが、そんな大それた気持ちはありません。ただ、全国の色々な場所で、このレースが出来て、いつか皆で全国大会が出来れば良いなと思います。

初年度のマキシスカップに参加いただいたすべての方にお礼を申し上げます。そして、来年も、ぜひよろしくお願いいたします。
来年のスケジュールは決まっていないと、この時点では言いたかったのですが、だいまおーが↓で、言及してしまっているので言えなくなってしまいました(笑)
どこに現れるかは、まだ未定ですが、皆さんの参加をお待ちしております。

【リザルトはこちらから】

というわけで、無事に第一回マキシスカップを開催することができました。

今年のこのマキシスカップは総参加台数150台弱でしたが、参加されてこの新ジャンルの競技にハマった方はほぼ全員と思います。
まだまだ認知度とその面白さは知られていませんが来年度2016年もさらに競技内容&スポンサーをスケールアップをして継続致します。
そして藤岡けんけんの目論みは全日本制覇であります。その小手調べに2016年は関東進出を目指します。

そのために地元ベースのプラザ阪下での開催を見送るとか…このMXタイムアタック&EDクロスカントリーは是非とも参加してそしてその面白さにハマって下さい。

日本全国のオフバイクレースFUNの参加を舞ってまース!!!

尚、ライブレポートは臨場感を出すためにあえて丁寧語は使っていません。

写真:奥村善武
 文 藤岡建一、奥村善武、おやじちゃん