2015 MAXXISカップ 第2戦 レポート
開催:2015年8月15日
会場:富山県 コスモスポーツランド
今年より始まりましたマキシスカップです。第2戦になりました。
あ、どうも。マキシスカップ総合雑用係のけんけんです。
今回は、諸般の事情があり、オフィスアクションスタッフは最少人数での出張となりましたので、いろいろな係をやらせていただきました。こんなに色々やったのは、某W〇X以来かな(笑)
というわけで、会場では実況もやらせていただいたので、記憶を頼りにレースレポートです。
タイムトライアル |
マキシスカップ富山の最初のプログラムになる、Cクラスのタイムトライアル(以下、TT)。![]() 今回は、さらに趣向を凝らして、ゲストライダーが1ラップTTを行い、そのタイムを上回れば賞品をゲットできるという企画も用意しました。 Cクラスのゲストライダーは、真田治選手 with TTR-125。こちらに関しては、ニアピンの方を入賞とします。 さて、その真田選手から、TTは始まります。ここコスモスポーツランドでは、レイアウトの関係上TTに入る前の1周は計測されず、サイティングラップとなります。 サイティングラップを終えた真田選手は、最終コーナーを全開で駆け抜け、いよいよ1ラップトライ。 どノーマルTTR-125は、サスもエンジンも悲鳴をあげています。 気になるタイムは【2:01.02】これがターゲットタイムになります。 そして、いよいよCクラスの選手達によるTTが始まります。 まず、コース上に飛び出していったのは、岐阜県高山からのエントリー、#115小木曽・#116井口の両選手。 最初のトライで、小木曽がいきなりの【1:50.93】という好タイム。井口も1秒以内につける。 これに続くのは#110近藤香織選手の【1:55.28】しかし、その差は大きい。 各選手、渾身のトライを続けるが、小木曽が最初に出したタイムを上回ることができないまま、周回数を重ねる。 しかし、7回目のトライに入った井口が、ついに小木曽のタイムを上回った。 【1:49.80】このタイムは、自身のベストラップを2秒も上回るタイムだ。 #112漆崎、#105桑原も必死にトライを繰り返すが、50秒前半をマークするのがやっとの様子。 誰もが、井口の勝ちかと思った時に、小木曽がなんと【1:46.76】という驚異的なタイムを叩き出し、トップを奪還した。 Cクラスタイムトライアルは、1位#115小木曽 2位#116井口 3位#105桑原 という結果になった。 なお、真田治ニアピン賞は、6位の#107吉俣が獲得した。 ![]() Bクラスのターゲットは、ヨッシーこと吉川和宏選手with YZ125。そして、Aクラスのターゲットは、エンデューロチャンピオン鈴木健二選手 with WR250R。 緊張するわーと言いながら、まずヨッシーがトライ。 サイティングラップから大きくテールスライドをしたり、やはりプレッシャーを感じている様子。 それでも、最終コーナーからアクセル全開で、軽快な2サイクルサウンドを響かせながら、1コーナーに飛び込んでいく。 高低差のあるコースを、うまくスピードに乗せながら、大きなミスはなくタイムトライアルを終えた様子。 タイムは【1:49.85】・・・Cクラスのベストタイムを下回りました。Bクラスの賞品が足りなくなってしまう(笑) 気を取り直して、我らが鈴木健二のトライ。 マシンは市販トレールバイクのWR250R。各部のモディファイはされているが、保安部品も付いたままの公道車。 サイティングラップは、ゆっくりと慎重に、ラインを見極めているよう。そして、アタックラップ。 皆が最初に驚いたのは、1コーナーの進入ラインどり。ほとんどの人がアウトからバンクにスピードを乗せて入っていくところを、ケンジ氏はインからバンクに向けて直線的に走っていく。後で聞いたところ、マシンが非力なので、最短距離を選んで走った方が速いとのことだったが、既存のラインから外れても スピードを殺さないで抜けていくのはさすがといったところ。 A/Bクラスの選手が見守る中、最終コーナーをアクセル全開で立ち上がった鈴木健二のタイムは、【1:43.59】 もちろん本日の一番時計。 思わず、「おお〜」と会場からも歓声が上がる。 Aクラスのターゲットタイムはかなりハードルが上がってしまったが、各選手気合を入れてトライに入っていく。 まず最初にタイムを出してきたのは、#12城北カワサキのカナダボーイこと金田選手が【1:44.18】 それを追って、兵庫からエントリーBクラス#56尾崎が【1:48.52】あっさりと、Bクラスターゲットタイムを上回る。 上位2名には及ばないものの、他の選手も序盤から1分50秒台を連発している。とはいえ、なかなか鈴木健二のタイムを上回る者はいない。。。 と思った矢先、【1:39.54】というラップタイムがモニターに現れた! #11齋藤祐太朗だ。 長く、レースから離れている彼だが、持ち前の走りに曇りはないようだ。 そして、この富山のユウタロウに触発されて、勢いよくコースインする選手・・・ あれ?ゲストライダーの鈴木健二に火がついてしまったようだ(笑)ユウタロウのタイムに果敢にアタックする鈴木健二。渾身のアタックを繰り返し、自己ベストを更新し続ける。しかし、それでもタイムは【1:40.12】ユウタロウのタイムにはあと一歩及ばない。 市販車WR-Rでは、とっくに限界の領域である。 2位の#56尾崎(YZ250F)のベストラップが【1:40.68】であることから、このタイムがいかに驚異的か、お解りいただけると思う。 しかし、すでに負けず嫌い選手権と化した、A/Bタイムトライアル。鈴木健二のアタックは止まらない。クリアラップを取るために、数周走りチャンスを伺う。 そして、ついに【1:38.59】というタイムを叩き出し、貫録を見せた、と思いきや、ユウタロウはあっさりと【1:37.28】でタイムを更新。鈴木健二が敗れた瞬間であった(レース結果とは関係ありません(笑)) 余談だが、一時は試乗車のYZ250Xでトライも画策していた鈴木健二氏。本当に行ったらどうだったか非常に興味の湧くところですね。 ユウタロウVSケンジのバトルに興味が集中したA/Bタイムトライアルは下記のとおりの結果となった。 Aクラス 1位#11齋藤 2位#2足立 3位#12金田 Bクラス 1位#56尾崎 2位#62小木曽 3位#64脇田 Bクラスの尾崎は、総合で2位という素晴らしい成績だった。 ターゲットタイムを上回ったのは以下の選手。 Aクラス 齋藤、足立、金田、田中各選手。 Bクラス 尾崎、小木曽両選手。 |
XC(Cクラス) |
![]() コスモスポーツランドの魅力を堪能できるコースで、1時間の耐久レースです。 ヘルメットタッチスタートから飛び出していったのはやはり小木曽、井口。それを追う桑原、吉俣、村上。 TTで強かった小木曽、井口はXCでも強い。特に井口は、ペースをどんどん上げていき、小木曽さえも突き放す快走。 序盤、5位の村上は、転倒が響き順位ダウン。逆に順位をどんどん上げてきたのが、漆崎。 スタートは出遅れたものの、どんどんペースをつかみ4位までジャンプアップ。 実は、この漆崎。朝、会場に到着する直前に、マシンをトランポから落としてしまうというアクシデントに見舞われていた。 マシンの状態が心配されたが、この快走を見る限りは大きな問題はなさそう。 注目の近藤香織は、10位から6位まで上がってきたものの、もう一歩前に届かないまま、6位でレースを終える。 桑原も序盤の順位を取り戻せず、5位。 CクラスXCは、井口が7分30秒ペースで後半を纏めて、ぶっちぎりの1位。2位に小木曽 3位に吉俣という結果になった。 |
XC(ABクラス) |
![]() Cクラスのコースに加え、ウッズ、激坂、ガレなど、コスモスポーランドのフルコースを使用。第一ヒートの疲労がボディブローのように効いてくるこのXCを制するのはだれか。 Aクラスのオープニングラップを飾ったのは、やはり富山のユウタロウ。一周目から、8分50秒台という驚異的なタイムで、後続を引き離しにかかる。 ちなみに、想定タイムは10分前後ということなので、想定外の速さである。2位にはカナダボーイ。しかし、ラップタイムで1分近くの遅れがある。 168の小田ヒロヤ。さすがの走りで3位をマーク。以下、川口、足立と続く。 2周目以降も、ユウタロウの走りには手が付けられない。後続を完全に引き離していく。2位争いは、カナダボーイ、小田、足立。5位争いも激化していく。 このあたり、2位から7位あたりが、ラップごとに順位が入れ替わる激戦区となっていた。 コースは、ウッズ区間で3台に1台ははまるといった様子で、周回遅れが絡んでくる中盤以降は、運にも左右されてしまいそう。 一方、Bクラスは、スタートからAJPを駆る土田が快走。追いすがる小木曽を突き放したいところ。しかし、小木曽、細見にかわされ、一旦は2位まで取り戻したものの、その後フロントタイヤのパンクの影響で、大きく順位を落とす。 小木曽は1位のまま独走状態に入る。 2位に細見が再浮上し、そのままゴールへ。 マシンが崖落ちし、オープニングラップが31分かかった脇田は、周を重ねるごとに順位を上げていった。4位まで浮上し、最終ラップで森下をかわし、見事3位をゲットした。 Aクラスに戻ると、トップ独走のユウタロウ。6周目を過ぎて、急に帰ってこなくなった。どんどん順位が下がっていく。その間にトップに躍り出たのは、やはり小田。ほどなくして、甲高い2サイクルサウンドが聞こえてきた。ユウタロウだ。どうやら、ハンドルクランプが緩み、緊急ピットインをしていたとのこと。 ここからまた、ペースを上げていき、あっという間に1位に返り咲いた。 今大会は、ユウタロウに手を付けられる者はいないようだ。あの男以外は(鈴木健二氏は、マーシャルです(笑)) 独走のユウタロウ以外は、激戦のAクラス。 2位をキープしていたカナダボーイは、足立とのバトルに敗れ3位、そして4位まで順位を落とす。 足立、金田、川口のバトルの隙を突いて、急浮上してきたのがWRパワーレーシングの高田。 ヒタヒタと迫り、2位を獲得した。 AクラスXCのTOP3はは、齋藤、高田、足立。 BクラスXCは、小木曽、細見、そして脇田が3位となった。 |
尚、ライブレポートは臨場感を出すためにあえて丁寧語は使っていません。
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写真:高橋信也・高橋比佐(モーターサイクルショップNEWTON)
文 藤岡建一、奥村善武