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2015 6(ROKU)フェステイバル in プラザ阪下
レポート
2015年8月30日:開催
大阪府 プラザ阪下:会場
![]() ![]() ) そんな前夜祭が雨でできずでもう帰ってしまおうかと本気で悩んだもののたくさん集まっていただいた皆さんのために日曜日もがんばることを決意しました。事前に仕込んだネタの反応にドキドキしながら。 で、はじまった朝のタイムアタック。 今年は規定された時間内なら好きなときに好きなだけどのライダーでもアタックできるようにしました。1周も短くして。 そしたら若いのが走りまくりすぎてもう・・・ 期待のNA#25下村里駆と前日土曜日にSUGOで全日本MXを終えてダッシュで帰ってきた#42川上龍司の2人が延々と走り続けます。 きみたち、これから6時間走るってコトわかってる?と止めて聞きたいくらい。若いってすごいですねー。 じわじわとタイムを刻んでいく中#25下村が1:35.767を叩き出して41分経過時点でアタックを終える。このタイムを更新したのが#42川上。タイムは1:33.795。 残り15分、ここでゲストの鈴木健二が登場。彼のタイムを上回った選手に何かイイモノをプレゼントしようと(何をプレゼントするかは全く考えていませんでした笑)いう企画で走っていただきました。 なんとなんと、ワンアタックオンリーで1:30.247という脅威のタイム。さあ、だれがこのタイムを超えてくるのか。 直後に#42川上がタイム更新、1:33.795でトップに立つが鈴木健二のタイムには及ばない。 以降、#3辻谷・#12丹羽がタイムを更新するものの川上には届かずそれぞれ2位、3位となりタイムアップ。 鈴木健二のタイムには届かなかったものの、60チームの頂点は川上龍司が取る。 |
そしてそのタイムアタックの成績をどうするか?と言えば…
皆さんお気づきでしたか? オフィスアクションのウェブサイトにも、エントリー用紙にも、プログラムにも、スタッフのツイッターやフェイスブックにも「予選」という言葉が無かったことを。 そう、タイムアタックはあくまでタイムアタック大会だったのです。これがひとつめの仕込み。 しかし、ちょっと気弱なわたしたち、このままゼッケン順で並ばせると本気で怒ってしまう人が出てくるかもしれないw なのでグリッドだけは予選の結果順に整列していただくことにしました。 でも、それだけじゃ終わらない。 スタートはライダーズミーティングで発表したとおりアイアンマンはルマン式。その他の方法は4つの選択肢の中からスタート直前に決めるという方式です。 4つの方式とは ・ルマン式(いつもどおりの方法) という候補。 スタート直前、どの方法になっても何の影響も無いアイアンマンの東本選手にくじを引いてもらいました。 結果。。。。。 「じゃんけん!」 恨むなら東本選手を、と言いましたがくじの中身は全部じゃんけんでしたすみませんすみません笑 これが仕込みその2。 いよいよスタートです。 アイアンマンはマジメにルマン式でスタート。そして関西初(?)のじゃんけん式スタート。 いつも表彰式後に行なわれるじゃんけん大会とは全く別物の空気感。負け続けて本気でヘタり込んでいくライダーの姿をオイラは忘れません。というかそれが見たかったのです! タイムアタックを予選にしなかった理由、お分かりいただけましたでしょうか?お祭りですから! |
と言う訳で全員がスタートしたのは予定より50分遅れとなりました。
ゆるーい気持ちがこうなりました。スミマセン以後こういう事のないように時間管理に気を付けます。
そんなスタートが終わってホットするのも束の間、アイアンマンクラスはかなり気合いの入った選手ばかりです。このクラスだけは別世界で闘っているような空気が漂います。
早々に大転倒で怪我人が1名ありました。少しペースダウンしましょう。ゴールは6時間先ですから。
メインの6時間レースと同時進行で、今が旬のヤマハYZ250X&FXの大試乗会が鈴木健二さんの協力の元に開催です。試乗された皆さん如何だったでしょうか?なんだか次回のロクフェスは青いバイクで埋め尽くされそうですね。ご協力ありがとうございました。
スタートしました6時間レースですが冒頭に紹介したように今回はライダーが濃過ぎですよねー。いじるネタはこれもあり過ぎ!しゃべりまくりのMCおやぢちゃん。ここでは書きまくって下さい。では6時間レースのレポート開始ですー。
![]() 序盤からいろいろあります。 オープニングラップ、2台がなかなか帰ってこない。 1台はマーシャルからの無線で発覚。アイアンマン高田、下りで転倒し骨折。。。。。もう一台はアフリカツインの高橋。マシントラブルで修理中とのこと。。。。。今年はなんだか大変そうな気がする。 レース序盤を引っ張るのは#12丹羽。#25下村・#42川上を押さえます。若いのには負けん!そう言いたかったのでしょうか。しかし3周目には抑えていた2台に交わされて3位に後退。一気に離されてしまう。 前に出た#25下村・#42川上の2台は先行体勢に。3番手以降を大きく引き離しにかかる。 30分経過時点ではトップ下村が3位の#12丹羽に50秒の差をつけていた。川上はまだ下村の10秒後ろについている。 4st150ccと2st85cc、そのペースで6時間持つのかどうか・・・ 後方ではじゃんけんスタート組のトップ、JNCC-AA西森裕一を要する#111チーム前田製作が先行のアイアンマンをどんどんかわして上がってくる。スタートは17番手だったのが1時間経過時点で総合5位にまで順位を上げてきた。 そして勝たんとハズカシイ、そういわれていた#117ボッチと愉快な仲間たちの野口吉川矢野組(以下#117ボッチ)はじゃんけん勝てず総合50位からのスタート。これは・・・と思われたがなんと最初の1時間で34台抜き。16位まで上がってくる。 STANDING AFTER 1 HOUR(12LAPS)
1時間→2時間 上位陣には目立った動きは見られず早くも小康状態。その間に#117ボッチが引き続きモーレツな追い上げ。74分、14周目にはとうとうトップ10に入ってきた。まずはクラストップ、AA西森を擁する#111チーム前田製作を追う。 #117ボッチはこの時間帯矢野のスティント。前田製作よりも2分近く早いタイムを出し続けて追いかける。16周目には15秒差にまで詰め寄り、17周目にクラストップ、総合7位に躍り出た。その後も飛ばす飛ばす。トップの#25下村が4分50秒前後で走っているのに対して#117ボッチは4分30秒を切るタイムを連発、このあとさらに2台を交わして総合4位で2時間を迎える。トップの#25下村は独走中。4位以下が周回遅れになるというハイペース。 ※スティント・・・直訳すれば区切り、割り当てという意味で、モータースポーツにおいてはスタートからピットインまで、ピットアウトから次のピットインまでを指します。耐久レースの場合、各選手が1回で受け持つ時間(周回数)を指して言うことが多いです。ロクフェスの場合、1時間交代なら6スティント。 STANDING AFTER 2 HOURS(25LAPS)
2時間→3時間 2時間30分までは上位陣に動きなく淡々と進んでいる。上位4台はラップタイムもほぼ同じで間隔は開かず、縮まらず。しかし、動きは突然にやってきた。32周目、ピットインがあったためかトップ#25下村が遅れ、代わって#42川上がトップへ。33周目には3番手の#12丹羽にも抜かれ3番手に後退。巻き返しなるのか。さらに35周目、#42川上ピットインの間に#12丹羽がトップに浮上。3番手の#25下村は前2台のペースについていけずじわじわ離されていく。 STANDING AFTER 3 HOURS(38LAPS)
3時間→4時間 ![]() レース前に2〜3周くらいかな、という打ち合わせをしていたのですがチームがピットインを認めません(笑)ふたを開ければなんとナンと9周も走ってくれたとか。おかげでこのチーム、クラス14位から9位へ、総合でも38位から27位へとジャンプアップに成功。 赤いバイクに乗る青い助っ人、めずらしいもの見せていただきました。 一方トップ争いはと言いますと、39周目にトップ丹羽が#42川上に抜かれ脱落。追いすがりたいところだがじわじわと離されていく。 40周目には3番手の#25下村が#117ボッチにかわされる。この後下村はペースが上がらずトップ丹羽に周回遅れにされてしまう。 3位に上がった#117ボッチと愉快な仲間たち、39周目に予定外のピット作業が発生してしまう。なんとリアタイヤを使い切ってしまっていたためにあわてて交換。矢野カズトのハイペースな追い上げによるものとチームが判断。それ以降、チームから矢野に出された指令は平たく言うと「がんばるな」だったそうな。 その後、45周目には#42川上ピットインの隙に#12丹羽が再びトップを奪取。50秒の貯金を作る。 しかしピットアウト後の2ラップ、川上の方が10秒ほどラップタイムが速く、どこまで丹羽が逃げられるかが焦点になってきた。 STANDING AFTER 4 HOURS(48LAPS)
4時間→5時間 50周を超えてくるこの時間帯、全体的にラップタイムが落ちてきました。特にアイアンマンクラスの落ち方が大きく、4分台は出なくなりました。その中気を吐き続けているのが総合3位の#117ボッチ。唯一の4分台を連発、どんどん上位を追い詰めていく。上位陣に順位の変動が出てきたのは53周目。丹羽がピットに入っていたと思われるタイミングで#42川上と#117ボッチが前に出る。#12丹羽は3位へ。 56周目、トップ#42川上、ピットに入ったもよう。この隙に#117ボッチがトップへ。#12丹羽も続いて2番手に浮上。川上は丹羽の真後ろでコースに戻った。 5時間近く走って15秒の中に3台という大接戦のトップ争い、58周目にはまた入れ替わる。川上がトップ、丹羽、ボッチという順番に入れ替わる。このあと大波乱のクライマックスへとレースは向かいます。 STANDING AFTER 5 HOURS(59LAPS)
5時間→ゴール トップと同一周回は3台。4位は3周遅れという今年のロクフェス。 最後の1時間にスタッフの誰も仕込んでいないまさかの展開がおきました。 5時間10分、61周目に#117ボッチが#42川上をパス。スパートをかけるのか、というところ。#12丹羽は1分ほど前の2台に離されてしまい総合トップ争いから脱落。 ちょうどそのころ、レース前半を引っ張り、終盤は4位を走行していた#25下村がリタイヤ。。。代わって#3ミスターロクフェス辻谷が上がってきた。 トップに立った#117ボッチ、ここに来てまだ4分台を叩き出す。IAとAAとA。本気チームは最後まで手を抜かない。このまま徐々に差を広げていく。残り15分というところで最後の波乱が起きる。 #42川上、67周目にマシンが最後まで持たず無念のリタイヤ。前日に菅生で表彰台に立ち、キャノンボールで戻ってきてロクフェス。この体力、ハンパない。ここまで走り続けた川上選手と菅生からロクフェススタートに間に合うようにキャノンボールで運転して帰ってきた彼のお父さんに敬意を表したいと思います。 そしてレースは#117ボッチと愉快な仲間たちの野口・吉川・矢野組が全車周回遅れにして今年のロクフェスウィナーとなった。 アイアンマンのトップは#12丹羽。#3辻谷の5連覇を阻止、来年からは固定ゼッケン7番をつけて走っていただくことになる。 |
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尚、ライブレポートは臨場感を出すためにあえて丁寧語は使っていません。
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文 奥村善武・川辺浩和
写真 奥村善武・モーターサイクルショップニュートン